【コラム⑪】 「作れる」 と 「伝わる」は違う(10/17更新)

杉並区広報専門監として現役で自治体広報に携わる谷浩明が、
広報・情報発信について考えていることをお伝えします。
最近、自治体でもCanvaを活用する場面が増えてきました。
弊社でも様々な自治体でCanva活用を行っています。
豊富なテンプレートや素材を使い、
専門的なデザインソフトの知識がなくても、
比較的簡単にチラシやSNS画像など作成することができます。
以前に比べれば、職員自身が 「作る」 ことのハードルは
確実に下がったと思います。
一方で、研修や広報相談の中で感じることがあります。
チラシは作りやすくなった。 でも、本当に「伝わる」ようになったのでしょうか。
Canvaを使えば、見た目の整ったチラシを作ることはできます。
しかし、
・誰に届けたい情報なのか ・何を一番伝えたいのか ・見た人にどうなってほしいのか ・その人にとってどんなメリットがあるのか ・そもそもチラシという手段が適切なのか
といったことまで、Canvaが決めてくれるわけではありません。
ここに、「作れる」 と 「伝わる」の違いがあります。
自治体の発行するチラシでは、 事業名、日時、場所、対象者、申込方法、注意事項など、 伝えなければならない情報がたくさんあります。
その情報をすべて載せることを優先すると、 結果として「誰に、何を一番伝えたいチラシなのか」が 分からなくなってしまうこともあります。
また、テンプレートを使えばデザインは整いますが、 選んだテンプレートが 今回情報を届けたい人に合っているかどうかは別の問題です。
高齢者に伝える情報なのか。 子育て世代なのか。 若い世代なのか。 すでに関心のある人なのか、それともまだ関心のない人なのか。
相手が変われば、使う言葉も、文字の大きさも、 写真も、情報の優先順位も変わります。
だからこそ、チラシをつくり始める前に、
「誰に、何を伝え、どうなってほしいのか」
を整理することが大切です。
デザインは、その整理した情報を 相手に分かりやすく届けるための手段だと考えています。
Canvaは非常に便利なツールです。
だからこそ、
Canvaを使える職員を増やすことだけをゴールにするのではなく、
「この情報は誰に届けるべきか」
「どんなメッセージを伝えるべきか」
「このチラシでどうして欲しいのか」
を考え、判断できる職員を増やしていくことも重要ではないでしょうか。
「作れる」 と 「伝わる」は違う。
ツールが進化し、誰でも簡単にデザインできる時代だからこそ、
これまで以上に作り手自身が情報を整理し、相手の立場から考える力が 求められていると思います。 合同会社MACARONでは、 杉並区広報専門監として現役で自治体広報に携わる谷浩明が、
自治体向け広報研修やAI時代の情報発信支援を行っています。
ご相談から研修・助言まで、谷浩明本人が対応します。 ご興味がありましたら
お気軽にお問い合わせください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◯広報研修をお考えの自治体のみなさまへ
自治体向け広報デザイン講座の詳細はこちら
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コメント