【コラム⑨】 チラシデザインは「つくる前」が一番大切【9/28更新】

杉並区広報専門監として現役で自治体広報に携わる谷浩明が、 広報・情報発信について考えていることをお伝えします。 自治体やNPO向けのチラシ研修というと、
「色は何色くらい使えばいいのか」 「どんな書体を使えばいいのか」 「見やすいレイアウトとは何か」
といった、デザインのテクニックを学ぶイメージがあるかもしれません。
もちろん、それらも大切です。
実際、色数を抑えること、書体を使い過ぎないこと、余白を意識すること、 情報を区切ることなどは、見やすいチラシをつくるための基本です。
これはデザイナーとして30年近く仕事をしてきた経験からも、 大切なことだと感じています。
しかし私は、 自治体やNPOがつくるチラシデザインで一番大切なのは、 「つくり始める前」に何を考えるか
だと思っています。
これは自治体やNPOに限った話ではありません。
デザイナーも何かをつくるときには、 いきなりPCを使って手を動かすのではなく、 多くの時間を使ってアイデアやコンセプトを考えます。
「段取り八分、仕事二分」という言葉があるように、 実際に手を動かす前の準備が、その後の仕上がりを大きく左右します。
チラシづくりも同じです。
つくる前に、まず考えたいのは、
誰に伝えたいのか。 情報発信の目的は何か。 何を伝えるのか。 その人にどうしてほしいのか。
そして、
どのような手段で伝えるのか。 住民との情報の接点はどこにあるのか。 相手にとっての “良いこと” や “利点“ は何か。
までを考えておくということです。
いきなりレイアウトを考えるのではなく、 まずチラシに載せる情報を整理する。 そのあとにレイアウトを考える。 そして、そのレイアウトを手書きで書いてみる。
という順番です。
自治体やNPOのチラシには、
事業名、日時、場所、対象、内容、申込方法、問い合わせ先など、
どうしても多くの情報を載せたくなります。
そして自治体やNPO側からすると、どれも必要な情報に見えます。
しかし、受け手から見たときに、そのすべてが同じ重要度とは限りません。
むしろ、
「このチラシは自分に関係がある」
つまり、 おもしろそう!行ってみたい!役立つかも!勉強になりそう! など受け手がチラシを見た時に思ってもらわなければ、 その先の情報を読んでもらえない可能性があります。 だからこそ、チラシをつくり始める前に、 誰に届けたいのか、 何を伝えたいのか、 そしてその人にどうしてほしいのか、 を整理しておくことが大切です。
まず目指したいのは、「伝わるチラシ」をつくれるようになること。
そのうえで、色や書体、レイアウトなどのデザインにもこだわってみる。
「かっこいいチラシ」をつくることが先ではありません。
どれだけデザインが整っていても、 必要な人に内容が伝わらなければ、チラシ本来の役割を果たせないからです。
伝わるチラシは、PCを開いてからつくり始めるのではありません。 その前の「考える時間」から、すでにチラシづくりは始まっています。 合同会社MACARONでは、 杉並区広報専門監として現役で自治体広報に携わる谷浩明が、
自治体向け広報研修やAI時代の情報発信支援を行っています。
ご相談から研修・助言まで、谷浩明本人が対応します。 ご興味がありましたら
お気軽にお問い合わせください。
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